幻の「愛宕山鉄道」の痕跡 ②
そもそも「愛宕山鉄道」は、愛宕山の愛宕神社への参詣路線として昭和4(1929)年に開業、
山麓に設けた清滝遊園のほか、ケーブルで上がった先には、スキー場や愛宕山遊園地が
設置されて賑わったそうです。しかし世界恐慌や戦時下の “不要不急線” 指定にともなって、
昭和19(1944)年に廃線となり、愛宕山周辺の遊興施設とともに幻となってしまったのです。
通り抜けてきたこの「清滝トンネル」にしても、建設以来100年ほども経ており、トンネル以外
の廃線遺構は、ほぼ残っていないようです。
この辺りに、愛宕山鉄道の「鳥居本(とりいもと)駅」があったらしい。左の小径は、同駅から
鳥居本地区への短絡路として、化野(あだしの)念仏寺に通じていて、右手の現府道が線路跡
です。この付近には鳥居本駅のホームが残っていたらしいのですが、嵐山・高雄パークウェイ
への分岐点にあたることもあって、建設の際に撤去されてしまったようです。


この府道のアンダーパスも「愛宕山鉄道」の遺構だと云えるのではないでしょうか。実際、
今でも鳥居本バス停から化野念仏寺への近道として案内されていました。
更に南下したこの辺りに、愛宕山鉄道の「釈迦堂駅」があったらしい。現在、昼間のバスは、
ここで一旦東へ折れて、大覚寺の前まで寄り道しています。
現府道29号と丸太町通りの交差点。この府道は愛宕山鉄道跡に沿っています。そして、この
先(下方=南)で当時の国鉄山陰線を越えていたはずです。その橋台遺構が残されていたらしい
のですが、山陰線の複線電化の際に撤去されたようです。ここでは京都バスを入れて撮るべき
ところ、1時間も待てないため市バスで勘弁。(次の写真は歩道橋上から北向きに撮影)
同じ歩道橋上から南向きに見ると、愛宕山鉄道の線路跡に建設された “高架道路” が延び
ています。この高架道路、嵐山地区の道路混雑の解消にずいぶん役立っているとのことです。
真っすぐに南下した高架道路が終端近くで緩くカーブしています。嵐山駅に入る愛宕山鉄道
の線路が、嵐山駅に向って曲がっていたからなんでしょうね。


「愛宕山鉄道」の嵐山駅は、嵐電(京福電鉄)の嵐山駅に併設されていたそうで、現在の1番
線(右端)に発着していたと云うことです。現在の嵐電嵐山駅から思いをいたしてください。


にほんブログ村 (2026/8/30、9/10 撮影)
いつもご訪問、ありがとうございます。上記のポチッといいね💛をよろしくお願いします
« 幻の「愛宕山鉄道」の痕跡 | トップページ | にゃんこの “茶太郎” »
「鉄道・廃線遺構」カテゴリの記事
- 幻の「愛宕山鉄道」の痕跡 ②(2026.09.17)
- 幻の「愛宕山鉄道」の痕跡(2026.09.14)
- 年に2日だけ営業する駅(2025.08.08)
- 万博前の「夢洲駅」へ行ってみた(2025.01.30)
- 「アンパンマン特急」(2024.11.18)


コメント