「のだふじ」と「ななとこ巡り」
藤にはノダフジとヤマフジの2種類があって、その違いは、支枝につく葉の枚数だそうです。
必ず奇数で、15枚以上がノダフジなんだそうです。従来、ツルが右巻きか左巻きかで区分す
るのが定説なれど、それではよう分からんらしい。そう規定したのは、あの牧野先生ですがね。
(1枚目の写真は、のだふじ巡り事業連絡会発行の「のだふじ巡り2026」より借用)
“大阪おもしろツアー” に参加して「のだふじ」を見に行ったんですが、どうやら盛りが過ぎて
いて、街なかで個々人が育てておられるのは、とき既に遅しのようでした。そのためもあって、
旧野田村のお地蔵さんの「ななとこ参り」をも併せて歩くことになりました。
快速が通過するので、停まる電車が3本に1本しかないJR大阪環状線野田駅に集合、まず
は大阪環状線から降りて来る「大阪環状線貨物支線(大阪市場線)」廃線跡に寄り道です。
この貨物線は、野田駅の横からスロープ
を降り、環状線の高架下を潜って中央市場
へ延びていたんですが、昭和59(1984)年に
廃止されています。線路跡地には野田緑道
が整備されていました。
現在、梅田貨物線を通ってきたコンテナ列
車は、環状線に並走して西九条から安治川
貨物駅に入っていますが、かつては 博多か
らの鮮魚特急 “ぎんりん” が幅を利かせて
いたんでしょうな。

廃線跡の緑道に配されていたのは “おたぬきさん”。祠の中にどっしりと「源吉大明神」は、
戦火から町を守ったと云われる火除けのおたぬきさん。

子供を抱っこした子安地蔵。さすって願掛けするらしい。 右のは出世地蔵。

野田村一帯は、戦火に会わなかったとかで、昔ながらの長屋や路地が濃く残っているんです。
京都市内で見掛ける “トンネル路地” みたいなところも残されていました。静粛に通過。

細い路地の奥に「宝稲荷大明神」。伏見稲荷から “正一位” をいただいている由緒ある稲荷。


町なかで見掛ける “育成名人” の「のだふじ」。こうしたふじのある風景がアチコチで見られ、
町中に香りが漂うそうです。今回は、遅きに失したようです。残念。
恵比須神社のふじ棚も、既に散った後でした。「のだふじ」の育成は、大変に手が掛かるそう
です。何でも、伸びてくる蔓を切ることを繰り返し、葉がおごらずに花だけを咲かせるのが最上
なんやそうです。時には葉だけが繁って、なかなか花が咲かないこともあるらしい。

必死に探して、ようやく見つけた花。
このあとで訪ねる “のだふじ発祥地”
の碑がある「野田春日神社」の花に
一縷の望みを託して、歩を進めます。
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