木製仮面と盾持人埴輪
桜井市立埋蔵文化財センターは、「纏向(まきむく)遺跡」周辺から発掘された遺物を中心
に収蔵/展示されています。なかで最も目を引くのが「木製仮面」でしょう。纏向遺跡太田池
の祭祀土坑から出土したと云うもので、奈良県有形文化財に指定されています。
木製の鍬(くわ)の柄が刺さっていた丸穴を口に
見立て、両目を開けて、隆起部分を鼻の形に整
えた感じですね。
土製の仮面は縄文時代から作られているそう
ですが、朽ち易い木製の場合は7世紀の出土品
がこれまでは最古だったとのこと。
紐を通す穴がなく、手に持って顔を覆って農耕
祭祀に用いられたらしく、同じ土坑から出土した
土器から、弥生時代(3世紀後半)のものだと推定
されています。

ここの展示の もう一つのトピックは、「盾持人(たてもちびと)埴輪」でしょう。推定復元された
ものですが、箸墓古墳のスグ東側にある茅原(ちはら)大墓古墳の墳丘裾に立てられていた
んだそうです。頭部には「衝角付冑(しょうかくつきかぶと)」を被り、鼻は残っていないものの
目と口がくりぬかれ、線刻のある顔面には赤い顔料が塗られています。全国最古とのことで
すが、こちらは桜井市指定文化財に指定されています。


この他にも、いろいろ見るものがありますので、見て行きましょう。馬の埴輪は、その表情が
なんともユーモラスですね。そのほかの近隣古墳からの出土品も展示されていましたが、先の
2つで “満腹” してしまったので、さらっと見ただけで、おいとますることにしました。



そうそう、「纏向(まきむく)犬」の復元模型がありました。纏向の王宮を囲む3世紀前半の溝
近くから犬の骨がまとまって出土、頭が小さく足が長い細身の体つきは、この時代の犬とは
似てないそうで、中国大陸や朝鮮半島からやってきた可能性があるらしい。卑弥呼の犬かも。

この日、「桜井市立埋蔵文化財センター」は入場無料。また撮影可だったのが何よりでした。
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