古い社殿の修復現場見学 ③
さて、階段を降りて、基壇周りです。社殿は、三間社流造(さんげんしゃながれづくり)ですが、
正面を切石積み、側背面を野面(のづら)石積みとする基壇上に建てられています。この基壇が歪
んでしまっていたので、石を積み直して、基壇面を平らに修復することから始まったとのこと。
正面は切石積みですが、側背面は野面石積みになっているのが特徴とのこと。
ところが、石垣裏の上面には、一部、コンクリートも使われていました。最終的には、土を
被せるんでしょうね。基壇の水平を強固にしないと、また建物の歪みに繋がってしまいます。
修復前、一旦、建物を撤去した時の写真が展示されていました。ここから直したんかぁ。
400年前の木材は、ボロボロの箇所もありました。あるいは、室町期の前身建物の古材かも
知れません。触れるとヒラヒラと崩れてしまうのではないかと思いました。
でも、シッカリと残っている古材もありますが、部分的に古材と新材を組合わせるのは至難の
技なんでしょうね。中には、再使用はしないで、保存材として残すものもあるようです。
年代が書き残された古材を生かして、新しい材を埋めるようにつないでありました。
覆い屋の外に出て、往路に見上げた参道を見降ろしてみました。ヒェ~と声が出る急階段です。 急階段を上ったところに「狩尾社」本殿が
あるのですが、今は覆い屋に囲まれています。
今回の工事には、2.4億の費用が見込まれ
ているそうで、令和6(2024)年度の修理完了
の予定ですが、もう1年は掛かるらしい。
(2023/10/13訪問)
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【つぶやきポスト】手術で血液サラサラ薬の
服用を中止したついでに、親不知の抜歯もし
てきました。2本あるけど、片方だけです。
でないと、ご飯が食べられなくなりますがな。
抜歯自体は、思ってたほど苦痛ではなかっ
たのですが、残る1本をいつにしますかね。
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