古い社殿の修復現場見学 ②
石清水八幡宮摂社「狩尾(とがのお)社本殿」の修復工事ですが、解体中の調査から、軸部の
大部分に建立時よりも古い部材が用いられていて、室町時代に建築された同規模の前身建物の
部材を用いて建て直されていることが判明したとのこと。八幡神が男山に勧請されたのに伴い、
男山の地主神が場所を移して祀られたと云う伝承が裏付けられた感じです。
また、塗装は、現状の丹塗の下から古い彩色の痕跡が見つかり、身舎(もや)柱の頂部や軒桁
などに牡丹丹唐草や波が描かれていた時代があったことも判明したそうです。
肉眼では大変に見えにくいと云いながら、波模様の痕跡が見つかっているとのことです。
似た材で継いだりして、できるだけ古い材を生かしつつ、基壇の不等沈下で歪みが生じた建物
を修補しなければならないのが苦労している点だそうです。
上屋を触れられるぐらいの距離で見られると云うのは、稀有なことですね。大寺院の修復など
では、ここまでの接近は困難でしょう。今回の現場見学は小人数で、細かな工夫の解説や質疑
応答もあって、楽しめるガイドツアーでした。このあと、階下に降りて、基壇回りの見学です。 今回修復した箇所には「令和5年度修補」の
刻印が施されていました。焼き印でしょう。
(2023/10/13撮影)
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【つぶやきポスト】 術後の痛みは、かなりマシになり、起き上がり時の要領も体得してきました。
まあ、何とか鎮痛剤のお世話にならんとこ、と頑張っています。むしろ、おなかの傷跡が痛痒い感じ
になってきました。傷跡に衣類が擦れないよう、ベルトの位置を下げ気味です。(なんたろう)
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