引退近し、京阪電車5000系 ②
京阪電車の“5扉車” 5000系車両の特徴は、何と云っても、5扉と3扉の切替えが出来ること
です。3扉での運用時(ラッシュ時以外)には、扉上に収納していた座席が降りてきて、座席を
増やすことが出来るのです。京阪HPの駅時刻表を参考に、中之島駅で10:08発の(普通)萱島行
を待ちました。多分これが朝一番遅い “5扉”での運用車です。この電車だと空いていて、他の
迷惑になることも少ないはずです。おっ、折り返しの電車が入ってきました。
残念と云うか、中之島線の利用状況は芳しくなく、この時間に当駅で降りる人は疎らでした。

カーブが多い京阪の車両は車長18mで、同21mのJRの車両より少し短いのです。それゆえ、
“5扉”運用中の電車を望遠でなめると扉だらけの感じです。

この“5扉車”には、「三つ五郎」と云うペットネームが付けられていました。通勤ラッシュ時
の乗降をスムースにして電車の遅延を抑制し、他の時間帯では、“3扉”にするとともに、座席を
降ろして座席数を増やすと云う変わった車両です。かつては、折り返しの駅でも、座席の昇降を
見ることが出来たそうですが、近年イベント以外では見られず、車庫内での操作に限られます。
この時は “5扉”運用なので、2番目と4番目の「ラッシュ用ドア」も使用、座席は扉の上部に
収納中。つり革も乗り降りの邪魔にならぬよう、スプリングで跳ね上がる工夫がされています。
収納状態の座席。座席背の左右にある支柱構造の中のチェーン
によって昇降しますが、背もたれは座面に畳まれています。

昭和46年、神戸の川崎重工製。1971年ですので、丁度50年
走ってきた訳ですが、まだ そんなに旧式な感じは しません。

ちょっと懐かしいのは、冷房の回転グリル(吐出口)。首振り
扇風機に代わって、冷気を分散させます。

守口市駅に停車中。準急 出町柳行との連絡待ち。「萱島には準急が先着です」。
大和田駅を発車。「次は終点、萱島です」。
まもなく、萱島駅1番線に入線。10:45萱島駅着。

終点とのアナウンスなのに、座ったままの人が案外います。京阪では運転士さんも点検に。
京阪では、終点の駅に到着する前に、行先標示が「回送」になっています。
この先、高架を降りる側線で寝屋川車庫内の引上げ線へ。もう、夕方まで休憩でしょう。

萱島は地元です。寝屋川車庫を覗きに行って、夕方また “3扉”運用を見に来るとしましょう。
【参考資料】「京阪電車・車両70年」京阪電鉄1980年刊
(2021/1/20撮影) ポチっとお願いします/いいね💛も
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こんばんは!
なるほど、ラッシュ時以外は、天井に椅子が格納される仕組みなんですね。
Goodアイデアって言いたいところですが、首都圏ではこのようなラッシュ時のみ5つドアなんて車両は聞いたことがありません。
こんなに便利ならば、首都圏でも普及したように思いますが・・・。
きっと、どこかに欠点が有ったのでしょうね。
投稿: FUJIKAZE | 2021年1月28日 (木) 22時54分
東京では、一部車両が “6つドア”と云うのもありましたが、7両編成全部が “5扉”と云うのは、
他にはないと思います。7編成製造され、混雑が酷かった急行や準急に充当されていました。
そもそもが、線路容量も駅の設備(ホームの長さ)も限界だった時期に、乗り降りをスムース
にして、遅延を防ぐのが目的だったそうです。加えて、ラッシュ時以外は、“3”扉”にするとと
もに、締め切るドア部には座席を降ろしてくると云うのが、京阪技術陣の自慢でした。
欠点は、車両価格が高くつくのと、アルミを多用しても、車体が重く、加速に負荷が掛かる
ことでしょうね。共通部品が少ないと、修理コストも高くなる訳で、ホームドア設置への支障
と云うのが、早期引退を助長することになってしまいましたが、それでも、50年走りました。
投稿: 南太郎 | 2021年1月30日 (土) 11時32分