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2014年2月24日 (月)

茨田堤(まんだのつつみ) と大楠

 京阪電車の大和田駅は、各停しか停まらない駅ですが、高架複々線のカーブの具合が良いらしく、相対ホームの端からカメラを構えている人をよく見掛けます。 

 その大和田駅の北方、300mも行かないところにある「堤根神社」の北裏の、東側と西側には、「茨田堤(まんだのつつみ)」の遺構が残されています。

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  この堤根神社は、「茨田堤(まんだのつつみ)」の守護神として創建された歴史があるそうで、本殿の横から裏手に回ると、史跡「伝 茨田堤」の碑が建てられていました。この碑、ずいぶんと新しく、手前の三宝社・宅神社の傍に、「史趾 茨田堤」の古い石碑が放置してありました。

   
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  石碑の後ろ、こんもり土塁のようになっているのがそうなんですが、厳重な柵があって、境内からは行けません。外から東側へ行くと、小さな公園に続いて、さっきの大楠が見えます。



 

   
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 こちら側にはていねいな説明板がありました。
 
  

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  外ついでに、神社の北の路を50mほど西に進むと、こちらにも、小さな公園に楠が伸びていて、「茨田堤」の銘板がありました。東西に続いた堤の一部が遺構として残っている状態のようです。

   
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 この「堤根神社」の御旅所というのが、ここから、南南西に2kmほど、大和田駅と古川橋駅の中間を南北に流れる「古川」沿いにあります。


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 この地、北島は、堤根神社から遠く、参拝に不便だったから、明治になって、御旅所を設けたそうです。私の幼き頃、このあたりにも、こんもりした土盛りが残っていたように思うのですが、なんでもなかったのでしょうな。

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  さて、この「茨田堤」と云うのは、仁徳天皇の時代に、渡来人によってなされた一大土木事業だったのです。北河内を分流していた淀川などに“輪中堤防”を設けて水害をなくし、耕地を確保するためのものなんでしょう。なかなかに困難な事業だったそうで、人柱を立てたりもしたらしい。「茨田堤」は、現在の「古川」に沿って築かれたようで、寝屋川市内には、“茨田の堤”と通称される淀川の旧堤防らしきものもあるようです。(近々、行ってみましょう)

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 そして、「茨田堤」にまつわる神社・遺跡には、なぜか楠の大木が植わっています。
その中でも最大と思われるのが、北島の南に位置する、三島(みつしま)神社の「薫蓋樟(くんがいしょう)」でしょう。

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  この「薫蓋樟」から10分ほどのところにも、「堤根神社」があります。ここの近くの民家にも大楠があり、もとは、神社の境内だったのかも知れません。


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  この堤根神社は、先ほどの「三島神社」に合祀されていたのを独立させたそうで、もともとの由緒は、大和田駅北の「堤根神社」と同根なのかも知れません。

 


 「茨田堤」の先端は、どの辺に始まっていたのか、京阪・寝屋川市駅から太間(たいま)公園行きのバスに乗りました。終点は、淀川堤防のすぐ近くです。


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 太間(たいま)天満宮の境内には、「茨田堤」の難工事を伝える碑文がありました。

  

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 そして、太間天満宮の境内から5分と掛からない、淀川堤防上に、「茨田堤」の石碑がありました。

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  「古川」が、かつての淀川四支流の一つとするなら、それに沿って築かれたらしい「茨田堤」は、多分、このあたりから発し、大阪市鶴見区茨田大宮から門真南あたり、古川が寝屋川に合流するあたりにつながっていたのでしょうな。おそらく・・・。


 とは云え、「茨田堤」が築かれたと云う仁徳天皇の時代、大阪平野には、“河内湖”と云うのが広がっていて、今の地形とは似つかぬ状態だったと云うことですから、あんまり詮索してもしょうがないんですな。ま、一種のロマンと云うことに、しときまひょ。


  なお、「茨田の堤」関連では、羽柴茶々さんの「今日は何の日、徒然日記」 2009年6月25日の記事が端的で分り易いと思います。




                           ポチッとよろしく!
 
  

 

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コメント

soccer興味深い記事をありがとうございました。歴史がありますね。
私のような新興埋立地の住民には望むべくもない「環境」です。

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